和漢方薬と保険について(続き) 

昨日の話をまとめると、漢方薬を医療保険で使うには病名を確定する必要がある。

そのために様々な検査が行われる。

いったん確定診断されれば、つぎからはその診断された病名に対応した漢方薬が選ばれる。


医療保険を使用しない場合は、これらの制限はなくなる。

また、点数の縛りもないので、たとえば日本国産の原料を思う存分使える。

病名に縛られないので、患者さんの訴える症状を中心に処方(証といいます)を考える。

訴える内容が最初はひざが痛いだったのが、肩こりがひどい、頭痛がするなどに変化してきても、それにr対応した処方に柔軟に対応できる。(医療保険では、新たな訴えが出てきた場合、またその病名を診断する必要があります。たとえば腰痛と肩の痛みは全くべつのものとみなされますが、実際には同じ人があるときは肩が痛い、ある時は腰が痛いと痛みを訴える部位がその都度変わることはよくあります。)


さらに医療保険では治療が中心なので、どれだけ患者さんが痛みを訴えていても検査結果が正常なら治療はされない。実際には、検査結果に問題ないが痛みが激しくて何とかしてほしいと訴えられる患者さんはけっこうおられます。


結果として、「医療保険では治療の対象外だが、現実に痛みなどのつらさを訴え漢方治療の対象となりうる患者さんは数多くおられる」ということです。


また、西洋薬で治療中だが一向に良くならないので漢方を試してみたいという方もおられます。


これは、西洋薬はロキソニンなどの痛みどめで痛みを抑えているだけなのが、漢方ではその痛みの原因になっている血の流れの悪さ(血がドロドロで流れにくい状態 血(おけつ)といいます)を改善したり、体のホルモンバランスを取り戻したり、要するに身体の正常な状態を取り戻すことによって痛みを除去しようとしているわけで、そのため、痛みだけを除去するのではなく、その根本から痛みを取り去ろうとしているということなのです。


問題は治療費です。

医療保険では、薬にもよりますがだいたい処方箋を発行してもらうための診断に1500円くらい、漢方薬30日分で3500円くらいが三割負担の方の負担になります。


医療保険を使わない場合、顆粒や丸剤を使えば30日分っで5000〜10000くらい

煎じ薬で一日分600円くらいです。ただし、顆粒や丸剤はいろいろなメーカが発売しているので、もっと安く済ませることもできます。

要するに、選択肢はたくさんありますので、最初は様子見で安く済ませるということも可能になります。


まだまだ書きたいことはありますが、必要になればその都度書いていきたいと思います。